DX推進 / 組織開発

NPOむすびえ DX推進・基幹システム構築

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180人・70チームが縦割りで運営するNPOの基幹システムをゼロから構築。15以上のSaaSを統合し、セキュリティ基盤・権限管理・データ自動化を実現。SaaS運用費を年間1,200万円→230万円(81%削減)、ITチーム運用費を2,600万円→1,500万円(42%削減)に圧縮。DX推進責任者として5人のエンジニアを採用・育成。

NPOむすびえ DX推進・組織開発 | Portfolio
DX推進 / 組織開発 / 経営ボードメンバー

NPOむすびえ
DX推進・組織開発

全国12,602カ所の子ども食堂を支える認定NPO法人の
情報基盤を根本から再構築し、SaaS運用費81%削減を実現

2023.11 - 2025.01 プロジェクト期間
180名 組織規模
15+ SaaS 統合システム数
01

むすびえについて

全国の子ども食堂を支援する中間支援組織

こども食堂の支援を通じて、誰も取りこぼさない社会をつくる

認定NPO法人 全国こども食堂支援センター・むすびえは、2018年に社会活動家・湯浅誠氏(元内閣府参与)により設立。全国の子ども食堂を支援する中間支援組織として、地域ネットワーク支援、企業・団体連携、調査・研究の3つの柱で活動しています。

2025年には女優・仲間由紀恵を起用したACジャパンキャンペーン「こども食堂は、あなた食堂。」を全国展開。また第7回SDGsジャパンスカラシップ岩佐賞(福祉部門)を受賞しています。

🏡
12,602
全国の子ども食堂数
2025年、過去最多
🇯🇵
47
全都道府県を
ネットワーク支援
🏆
SDGs岩佐賞
福祉部門
2026年3月受賞

3つの活動柱

01

地域ネットワーク支援

全47都道府県のネットワーク組織を支援し、地域に根ざした子ども食堂の活動を後押し

02

企業・団体連携

企業の寄付・物品・体験プログラムを食堂へ接続するハブ機能を担う

03

調査・研究

年次全国調査の実施と政策提言を通じて、エビデンスに基づく支援を推進


02

課題

DX推進以前に直面していた3つの構造的問題

180人規模のNPOでありながら、正常なシステム構築の経験がなく、セキュリティ概念もデータ構成の概念も整備されていない状態でした。組織の急成長に情報基盤が追いついていない――それが根本的な課題でした。

01

セキュリティ基盤の不在

正常なシステム構築の経験がなく、セキュリティ概念もデータ構成の概念もない状態。アカウント管理・権限管理のルールが未整備で、情報資産が無防備なまま運用されていました。

02

70チームの縦割りサイロ

180人・70チームがそれぞれ独自のやり方で運用。チーム単位であらゆるSaaSを導入し、データが分散。組織横断でのデータ統合や一貫した管理が不可能な状態でした。

03

商用SaaSでは対応不可能

組織独自のルール(人事・管理・会計)に対応するため、商用SaaSの標準機能だけでは要件を満たせず、SaaSと連動するWrapper Applicationの構築が必要でした。


03

統合システム

15以上のSaaSツールを基幹システムに統合

70チームがバラバラに導入していたSaaSを統廃合し、Google Workspaceを軸としたセキュリティ・権限管理の基幹システムを構築。全てのSaaSをAPIで接続し、データ・権限のSync自動化を実現しました。

🔒
Google Workspace
権限管理基盤
📁
Google Apps
Drive, Sheet, Docs, Forms, Groups, Calendar
📚
Notion
ナレッジマネジメント
📊
Kintone + Plugins
データベース
💬
Slack + Workflows
チャットシステム
💰
Freee
会計ソフト
👥
Salesforce
CRM
📝
CloudSign / DocuSeal
電子契約
📋
JotForm / FormRun
フォーム
n8n
フロー自動化
🔐
BitWarden
パスワード管理
AWS + GCP
インフラ基盤

Tech Stack: Vanilla JS(Google Apps Script) + TypeScript(Serverless Functions)

全SaaSをAPIで接続し、Google Workspaceと連動した一貫したセキュリティ・データ管理を実現


04

実績

劇的なコスト削減とセキュリティ・データ基盤の確立

SaaS運用費用(年間)
1,200万円
230万円
-81%削減

不要SaaSの統廃合とAPIによるデータ・権限Sync自動化により実現

ITチーム運用費用(年間)
2,600万円
1,500万円
-42%削減

自動化による業務効率化と適正規模のチーム運営により実現

🛡
大幅向上
セキュリティ・データ自動化レベル
💡
新規構築
CRM・ナレッジシステム

05

業務内容

3つの役割を兼務し、技術・組織・経営の全レイヤーに関与

ROLE 1

DX推進責任者

  • アカウント管理・権限管理のルール構築、Google Workspaceと連動したセキュリティシステム構築
  • 2段階認証の徹底、Password Manager導入と権限管理自動化
  • 不要アカウント排除、外部ユーザーのInstance分離
  • 導入しすぎたSaaSの統廃合、APIによるデータ・権限Syncの自動化
  • 組織のシステム統合における人の課題に対応(アカウント凍結等)
  • ドキュメンテーション徹底、Notion AIと結合した業務文脈のAI設計
  • Referralで優秀な若手エンジニアを5人採用・育成
ROLE 2

組織開発担当

  • 仮想オフィスの運営とコミュニケーション構造の改善
  • Culture Deck委員会の設置と運営
ROLE 3

経営ボードメンバー

  • 経営会議に参加し、組織全体の方向性を策定
  • 財政問題、企業再生案件の推進

ITチーム規模:5人 — 少人数チームで180人組織のDX変革を推進。Referralによる採用で、志の高い若手エンジニアを確保し育成しました。


06

社会的意義

テクノロジーが社会インフラを支える

むすびえのDX推進は、単なるコスト削減や業務効率化ではありません。全国12,602カ所の子ども食堂を支える中間支援組織の情報基盤を強化することで、「誰も取りこぼさない社会」の実現を、テクノロジーの側面から支えるプロジェクトです。

子ども食堂の支援基盤を強化

12,602+
全国の子ども食堂に支援が届く基盤を構築

セキュリティとデータ管理の基盤整備により、全国47都道府県の地域ネットワーク、企業・団体との連携、そして政策提言に至るまで、むすびえの全活動の情報インフラを支えています。

47 全都道府県カバー
180名 組織メンバーの業務基盤
970万円 年間コスト削減

削減されたコストは、子ども食堂への直接的な支援活動に再配分されます。NPOにおけるDX推進は、限られた寄付や助成金をより多くの子どもたちに届けるための、社会的に意義のある取り組みです。

NPOのDXは、ビジネス効率化ではなく、社会インフラの強化。節約された1円1円が、子どもたちの食卓につながっています。

NPOむすびえ DX推進・組織開発 — Portfolio Project

2023年11月 - 2025年1月 | 認定NPO法人 全国こども食堂支援センター・むすびえ